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エピソード VERSUS

2001年3月、梅原軍団より発売された梅原の対戦感を凝縮した「VERSUS」(通称:ウメ本)
彼の名前を一躍有名にしたヴァンパイアハンターの項を、
今回のために当時と同じメンバーで再稿して掲載いたしました
286連勝
ウメハラが打ち立てた伝説の連勝記録286連勝。都内で、しかも秋葉原でのこの数字は彼の当時の強さを物語るには充分だった。メシは?トイレは?そもそも時間的に1日でできるのか?といったさまざまな謎に迫る!
古くより対戦格闘の聖地として知られる秋葉原セガ(現クラブセガ)。このゲーセンには「連勝記録」と題して、さまざまなタイトルの連勝記録が張り出されていた。その記録の中でも飛び抜けていた286連勝という記録があった。当時、事情を知らない人の間では都市伝説とさえなっていたこの大記録には意外な秘密があったのだ…。
時はヴァンパイアハンター全盛期にさかのぼる。当時すでにパイロンを使ったら負けず、「最低でも30連勝はする」といわれていたウメハラ少年が、今日も朝から対戦をしにやってきた。対戦台を見るとサスカッチが一匹暴れている。いつもなら初っ端からパイロンは使わないウメハラ少年だったが、この日はなんとなく、パイロンを選んだと語る。
しかし事件はそのときに起きた。
最強であったはずのウメハラパイロンが…。普通に…、サスカッチに敗北した。
当時、それは大袈裟ではなく事件だったのだ。振り返る本人は「いやー、あまりにも驚いてじゃんがら(※9)食いに行っちゃったよ」と現実逃避したほどだ。じゃんがらで腹を満たしたウメハラ少年は秋葉原セガに戻り、もう一度コインを投入した。その胸にどんな思いを抱いていたかは本人も覚えていないと語る。それっきりだった……。それっきり閉店まで勝ちつづけ、ウメハラ少年は約8時間席を立たなかった。結果的には256連勝後に自分が「New Chalenger」の表示になってしまったため、それから30連勝して負けることなく閉店の時間となったそうだ。その光景は凄まじく、その場に居た人間たちによって語り継がれた。
しかし、本人だけが知る事実。あの日は286勝1敗だったのだ。言い換えれば、突然の1敗が引き込んだ大連勝とも言える。この日のウメハラ少年はどんなに勝ちを重ねても満足することがなかったようだ。さらに余談ではあるが、次の日も朝から秋葉原に出かけたウメハラ少年は連勝をしたそうだ。その連勝数はさだかではないが、ここまでくるともはやその数に意味はあまりない気さえしてくる。この出来事をきっかけにウメハラの中で「連勝欲」のようなものは消え 対戦ではより濃い駆け引きを求めるようになったという…。
(※9/じゃんがら)…秋葉原にある有名なラーメン屋。正式名称「九州じゃんがららぁめん」。どんなに食べても飽きがこず、どんどん美味しく感じる最強のラーメン屋。
本厚木ゴールドセイント伝説
「サスカッチとオルバスには永久コンボが存在する!」
そんな話を聞いても、発売当初は誰も信じなかった。具体的な状況説明をされても、よくあるデマだと笑った。時は流れて、数年後。攻略が煮詰まり、目新しい相手もいなくなった頃、ふと誰かが言った。
「いつかのサスカッチとオルバスの永久コンボの話、結局本当だったね。状況まで完璧に同じじゃん。」この頃には超マニアックなコマンドとフレームを駆使することによって、成立する永久コンボが「サスカッチ」と「オルバス」にのみ発覚していた。言うまでもなく、彼らはあのときの、あの話が事実であったことを実感し、当時の情報提供者に連絡をとった。
なぜ、「あの時期」に、「具体的」に、永久コンボの存在が発覚していたのか。そして一体「誰」がプレイしていたのか。当時の話を詳しく聞いていくうちに、この話の裏には「12人の謎の集団」が浮かび上がってきた。

【謎の集団まとめ】
  • そのものは本厚木のゲーセンに現れていた
  • 集団は一人一キャラ担当の12人。ザベル使いとフォボス使いだけいなかった
  • その集団が永久コンボの存在を知っていた理由は、
    いわゆる「吸い出す系」(※10)の人達だと予想され普通の攻略で知りえたものではない
  • その集団の対戦レベルについては、永久コンボの成功率、
    その他の技術から予想するに、かなり期待できる
  • その集団では逸話があったらしく、「最強キャラはビシャモンでほとんどのキャラにキャラ
    勝っているが唯一ドノヴァンにだけは勝てない」というもの
不可解な点はいくつもあった。まず永久コンボがほぼ完璧なオルバス、サスカッチが居るのが前提の上で、それでも最強はビシャモンであるということ。そして当時、ウメハラの仲間内では8:2で不利とされていたビシャモン:ドノヴァンの組み合わせがまったく逆転している点などだ。ウメハラらは「なんかメチャメチャそれっぽい」と興奮したそうだ。たしかに理解不能であればあるほど、未知は高まり、期待が膨らむ。 あまりにも普通じゃない。それ故に膨らみ、湧いた興味が彼らを動かすのはたやすかった。
そして当時の強者たちは、意を決して本厚木に乗り込んだのだ! アポなしで、適当に(笑)
そんな無計画で、何年も前に噂になった程度の人たちに会えるわけもなく、無駄に高い電車賃だけ払ってこのイベントは終了した。あのとき、あの瞬間、本厚木に12人のゴールドセイントが本当に存在したかはさだかではない。
(※10/吸い出す系)…基盤からデータを解析してしまう人達のこと。
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